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9年(1669年)アイヌの酋長シャクシャイン率いる叛乱軍と、
全北海道支配を目指す松前軍とが、
国縫川をはさんで戦い、アイヌが敗走した歴史的な地である長万部町。
安政3年(1856年)に江戸幕府の命を受けた南部藩が、蝦夷地警備のため、
南部藩室蘭陣屋のヲシャマンベ分屯所として設置した「ヲシャマンベ陣屋跡」があり、
今も当時の土塁の跡が残っています。
この地方における唯一の近世史跡として昭和49年には国の文化財に指定されました。
ヲシャマンベ陣屋跡は、町の文化施設が集まるエリアから少し歩いた飯生神社近く、
静かで神聖な空気が漂う場所にあります。
ヲシャマンベ陣屋跡から徒歩5分ほどで町の文化の中心エリアに着きます。
1983年の終戦記念日に誕生した平和祈念館には、丸木位里(いり)・俊(とし)夫妻の「原爆の図・母子像」など、
反戦と平和を願う心が生んだ数々の美術工芸作品が展示されています。
円空の「観音座像」や、室町時代の仏像、インドや西域の仏像、本郷新「わだつみのこえ」など
他で見られない貴重な古美術品が約430点。 反戦の思いや心に平穏を与える作品に、また考えさせられることでしょう。

平和祈念館の隣の町民センターには、子ども連れや鉄道ファン必見の「鉄道村」や民族文化財等を展示した「郷土資料室」、
長万部町出身の直木賞受賞作家「和田芳恵コーナー」があります。
鉄道村は、かつて鉄道の街として栄えた長万部町の当時の思い出として、「見て、触れて、動かせる」鉄道グッズを展示しています。

鉄道ファンの方には、室蘭本線の静狩と礼文の間にある小幌駅も人気のスポットですね。
JRか船でしか行くことのできない小幌海岸は知る人ぞ知る秘境なんです。
海岸から十数分歩いたところにある洞窟の中には1666年に円空が彫ったという「岩屋観音」があります。
「郷土資料室」では1669年のシャクシャインの戦いから現代までの多くの民俗文化財や埋蔵文化財が展示されています。
また、長万部町国縫で生まれ1964年に直木賞を受賞した和田芳恵の作品や、愛用した道具、研究資料なども展示されています。
和田芳恵は直木賞受賞後、故郷を描いた「暗い流れ」で日本文学大賞にも輝いた作家として有名です。

見学旅行等で多くの人々が訪れる植木蒼悦記念館。植木蒼悦は北海道唯一の水墨画家で俳人でもあり、
孤高貧窮の仙人と呼ばれるような生活で自己表現を貫きました。

この美術館は蒼悦の河童をモチーフとした水墨画を初め、油彩画などの作品が展示されています。
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